一級建築士監修:「耐火建築物」について

「耐火建築物」とは

「耐火建築物」とは文字通り「火」に「耐」える「建築物」ということです。「火」に「耐える」のであり、残念ながら燃えないわけではありません。

建築物には、万が一火災が起きた時、建物の中にいる人が安全に避難できるまで、倒れずにいてもらう必要があります。また、火災が起きてすぐ、早々に隣家などに燃え移ってしまうようでは困ります。

要するに「耐火建築物」は、万が一起きてしまった火災の時、鎮火するまで倒壊も延焼もせず耐えられる建築物のことです。

万が一の時、自分の命もお隣さんの命も財産もきちんと守るための基準です。

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耐火性能の基準

万が一の火災の時、「耐火建築物」は鎮火するまで持ちこたえてもらわなければなりません。そこでどれくらいの時間耐えられればよいのかについて、基準が定められています。

非損傷性の基準(令107条1号):建物が倒壊するのを防ぐ性能

最上階から数えた階柱・梁耐力壁・床屋根・階段
15階以上3時間2時間30分間
5~14階2時間2時間30分間
1~4階1時間1時間30分間

遮熱性(壁及び床)の基準(令107条2号):壁や床が可燃物が燃焼する温度以上に上昇しない性能

延焼のおそれのある部分(非耐力壁の壁で)1時間
延焼のおそれのない部分30分間
耐力壁:地震や風など横からの力に抵抗する壁のこと
非耐力壁:横からの力に抵抗する力をもたない壁のこと

遮炎性(外壁及び屋根)の基準(令107条3号):外壁や屋根が屋外に火炎を出す原因となる亀裂や損傷を生じない性能

延焼のおそれのある部分(非耐力壁の壁で)1時間
延焼のおそれのない部分・屋根30分間
耐力壁:地震や風など横からの力に抵抗する壁のこと
非耐力壁:横からの力に抵抗する力をもたない壁のこと

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